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もちろん、コンピュータにすべてを任せるeラーニングを構築することもできますが、このやり方で効果が上がるのは、単純な知識伝授型の教育が可能な資格試験向けのようなドリル型の学習だけです。

インターネットが普及する前にCAIというコンピュータによる教育がもてはやされた時期がありました。 この頃のコンピュータの性能では単純な処理しかできず、とても人間の先生の代わりになることはできませんでした。
択一問題を提示し、自動的に解答し、間違っていたらヒントを示すか、別の問題を提示するようなパターンでした。 このような単純な処理であれば、人間よりもコンピュータの方が適切です。
コンピュータが行うことで、同時に多くの受講生の相手をでき、同じ問題を何回も繰り返し使えるため、少ない費用で教育ができるという印象になりました。 そのためコンピュータによる教育は安いもの、言い換えると質の悪いものという評価になりました。
実際には、担当の先生の苦労は大変なもので、その苦労に比べて世間の評価が低いためCAIは使われないようになりました。 eラーニングも同じようにコンピュータによる教育という道をたどるとCAIと同様に、一時的なブームで終わってしまうでしょう。
確かにパソコンの性能は格段に進歩しています。 しかし、人間の教師に取って代われるほどに高性能なわけでもありません。
教室で教師が行っている活動と同じことをパソコンができるようになるのは何十年も先の話でしょう。 eラーニングとCAIの違いはインターネットと言う離れた場所を安いコストで高速の通信手段で結んだことです。
その特徴を忘れて、CAIの間違いを繰り返そうとしています。 WBTという言葉も使われていますが、基本的な考え方はCAIと変わっていません。
デジタル大事典では「インターネットやイントラネットを使った教育システムのこと」となっています。 インターネットを用いて行う教育。

インターネットを使っているという点ではeラーニングと同じですが、コンピュータで教育をしようとしている点でCAIの域を出ていません。 WBTと同義語のように使われているCBTという言葉を見れば、CAIと何ら変わっていないことが分かるかと思います。
コンピュータで行う教育。 WBTにしてもCBTにしても、コンピュータを使って教育をしようという発想の上に成り立っています。
つまり、コンピュータのエンジニアがコンピュータでもこれだけのことができる、という腕自慢の方法として開発されたもので、教育現場のニーズに応える形、現場の先生が困っていることを解決するためや、生徒・学生の要望から登場したものではないのです。

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